月経トラブル

月経困難症

月経（生理）期間中、日常生活に影響するほど強い症状を「月経困難症」といいます。月経困難症には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の２種類があります。

機能性月経困難症	原因となる疾患がない場合
器質性月経困難症	原因疾患がある場合

子宮を収縮する働きのあるプロスタグランジンという物質が過剰分泌し、子宮の血流を悪くする結果、痛みが起こります。また若い年齢の方や出産経験のない方は子宮と腟をつなぐ部分が狭くてかたいためスムースに月経血を送り出せずに痛みがでることもあります。その他、運動不足やストレスなども原因として考えられます。

月経困難症は機能性か器質性かのタイプによって治療方法が変わるため、まずは婦人科を受診することが重要です。お気軽にご相談ください。

月経がはじまる3〜10日くらい前から精神的または身体的に症状があらわれて、月経がはじまるとともに治まっていくものを「月経前症候群」といいます。

上記のような症状がみられたときは月経前症候群の可能性が高いので、我慢せずにお気軽にご相談ください。

正常の月経周期日数は、25～38日と定義されており、これに当てはまらないものが月経不順とされます。

頻発月経	月経周期が24日以内よりも短い
稀発月経	月経周期が39日以上よりも長い
過多月経	1回の月経で140～150ml以上の出血がある場合、または月経が8日以上続く
過少月経	1回の月経で20ml以下の出血しかない場合、または月経が２日以内で終わる

急激なダイエットやストレスによるホルモンバランスの崩れであり、悩みや不規則な生活によって月経リズムが乱れる人もいます。また、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因になることもあります。

一時的なものであれば自然経過を見て大丈夫ですが、気になる場合や何度も繰り返される場合は一度ご相談ください。